- 高校生で英語の授業についていけない人
- 大人になって久しぶりに英語を学び直したい人
英語の文法がわからない、、どうすればいいんだろう?
まったく文法がわからなければ、
まずは『中学英語』からやり直すのがおすすめだ
英語の文法がわからないとき、まずは中学英語の英文法の参考書一冊からはじめることをおすすめします。
もしかすると、中学英語なんて簡単すぎるんじゃないかと感じる人も多いかもしれませんね。でも逆に、中学英語が完璧だと自信を持って言える人も少ないんじゃないでしょうか?
この記事では、以下のことを紹介します。
- あなどれない中学英語の実力
- 中学英語文法の参考書の選び方
- おすすめ参考書
- 効果的な勉強方法
この記事に書いてあることを実践してもらえれば、英文法の基礎固めは十分になるでしょう。
英語の文法の必要性
そもそも英文法って勉強する必要あるの?
必要だな
理由は3つ。
- 効率がいい
- 伝わる英語の文章が作れる
- 試験で点数が取れる
効率がいい
英文法を学ぶことにより、非常に勉強効率が上がります。英語に対する理解度や理解スピードが上がるからです。確かに、フレーズ暗記型の勉強のほうが即効性ありそうで、次から次へと新しいことが学べます。その一方、英文法の勉強は地味で、一見遠回りなように感じます。しかし、文法のルールや構造を知ると、英語に対する理解度や理解スピードがあがり効率的です。そして、文章が長文化・複雑化していくほど効果があります。
伝わる英語の文章が作れる
正しい文法を使うことで、英語の文章を自分自身で作れるようになります。確かに、多少文法が間違っていても英語は伝わります。それは、非常に短い文章だったり、話し相手と親しかったり、初対面でも表情やボディランゲージがある場合です。やはり正確に自分の言いたいことを伝えるには、適切な文法が必要になります。そのために、文法はあるといっても過言ではありません。
試験で点数が取れる
最後は非常に打算的ですが、文法をしっかり勉強したほうが試験で点数が取れます。ネイティブが使う英語には、文法的には間違っているけど、日常的に使うものはたくさんあります。しかし、そういう英語は試験では間違いになり点数にはなりません。大学受験にせよTOEICにせよ同じです。解答には、正しい文法的が求められます。
コラム「ネイティブは文法なんて気にして話していない」
英語の勉強をしていると「ネイティブは文法なんて気にして話していない」とよく聞きます。そしてそれを「英文法の勉強はしなくていい」と勘違いして受け取る人もいます。
たしかに、ネイティブは文法を気にしていません。でも英文法を無視してめちゃくちゃに話しているわけではなく、文法を意識しなくていいくらい文法が体に染みついているのです。そうでない非ネイティブである僕たちは、やはり英文法を勉強する必要があります。
英文法の勉強は何からやればいいの?
英文法の勉強が必要なのはわかったけど、実際何からやればいいの?
中学英語の文法参考書を使うのがおすすめだ
高校生や社会人になってからの英語学習も、結局は中学英語のバージョンアップだからな
中学英語で学んだ基礎を強化し、より高度な文法や表現に進むことで、より高い英語力を身につけることができます。
ネイティブが使う日常会話の約70%程度が、中学英語でカバーできると言われています。日常生活でよく使われる表現や、一般的な会話のパターンは中学英語で習得できます。
また、中学英語を完璧にマスターすれば、TOEIC600点(一般的な企業が採用の際、求める英語能力)までとれます。特に、リスニング問題の英文法はそれほど難しいものが出ないので、非常に中学英語の文法が効果的です。
中学英語の文法参考書の選び方
参考書といってもたくさんありすぎて、どれを選んでいいか悩む
最終的にはフィーリングだな
それでは、あまりにも大雑把なので、以下の3つのポイントをおさえると良いでしょう。
中学英語を網羅しているか
選んだ参考書が中学英語の範囲を網羅しているか確認しましょう。基本的な文法ルールや表現、会話のパターンがカバーされていることが重要です。
わかりやすさ
参考書の説明がわかりやすく、視覚的な要素や具体的な例文が豊富に含まれていると理解が深まります。図やチャート、カラフルなハイライトなどが助けになります。
練習問題と解説
参考書には練習問題が含まれていることが望ましいです。練習問題を解くことで理解を深めることができます。さらに、解答や解説が詳細に記載されているか確認しましょう。
おすすめ中学英語の文法参考書
【おすすめ①】中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版
超人気の学び直しシリーズの中学英語版
中学校で学ぶ英語の文法と語法を、わかりやすく解説した参考書です。難しい用語を避け、図やイラストを多用して、超基礎からやさしく学ぶことができます。また、練習問題が充実しているので、学んだことをすぐに確認することができます。
- 難しい用語を避け、図やイラストを多用して、超基礎からやさしく解説されている。
- 練習問題が充実しているので、学んだことをすぐに確認することができる。
- 基礎固めなので、大学受験生には物足りないかも
このような人におすすめ
- 中学英語を復習したい超初心者
- 本当に簡単な本で英語の勉強を始めたい人
【おすすめ②】大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】
中学英語、そしてその先のステップアップも考慮に入れて
東進ハイスクール・東進衛星予備校の英語科講師である大岩秀樹氏による英文法書です。中学英語の基礎から学ぶことができるので、英文法が苦手な人や、英語の勉強を初めてする人にもおすすめです。高校英語へのレベルアップも考慮した作りになっています。
- 高校英語、TOEIC英語へのスムーズなレベルアップができる
- 練習問題が充実しているので、学んだことを定着させることができる。
- 音声教材付きなので、リスニング力も鍛えることができる。
- 結構ボリュームがあって、周回するのが大変
このような人におすすめ
- 英語の長文読解力を向上させたい人
- 大学受験やTOEICを控えている人
【おすすめ③】キク中学英文法
本家『キク英文法』の入門版
キク中学英文法は、中学英語の文法項目を78個に絞り込み、39日間でマスターできる文法書・問題集です。ムリなく、ムダなく中学英文法をマスターできます。英語の基礎を固めたい大人のやり直しにも最適です。
- 39日間の「スケジュール学習」を採用
- わかりやすい解説と豊富な例文
- 音声教材付きなので、リスニング力も鍛えることができる。
- リアルな中学生が読むには、ちょっと説明不足なところがある
このような人におすすめ
- 高校生や社会人で、英文法を再確認したい人
- 『キク英文法』を読んだけど難しすぎた人
『キク英文法』は、大学受験の英文法のベストセラー本。多くの英語系YouTuberも絶賛しています。内容は、非常に細かく網羅性があります。一方、まったく英文法がわからないという超初心者には、ちょっと難しいのも事実です。
英文法やり直し手順
参考書も買ったし、なんだか満足してます
だな。でも買っただけでは英語は身についてないぞ
参考書は最低3周は読む必要がある
同じ参考書を最低3周することを心がけましょう。なぜなら、人間の脳は、一度見たり聞いたりしただけでは、すぐに忘れてしまうからです。脳に記憶を定着させるには最低3周読み返すことが必要です。また、それ以降も定期的に読み返すことで効果が上がります。
それでは、それぞれの周回ごとのやり方とポイントを解説します。
一周目
最初は理解度よりも一通り最後まで読み切ることに焦点を当てましょう。全体の流れや文法の概要を把握することが目的です。
【ポイント】ノートにまとめない
二周目
二周目は、正確に理解することに重点を置いてください。そして、学んだ文法を実際に使ってみましょう。文法のルールや表現を覚えたら、それらを使った実際の文を作成してみることが重要です。
【ポイント】自分自身におきかえてオリジナルの文を作る
三週目
三週目では、文法を理解した上で、二周目で作ったオリジナルの文繰り返し読みましょう。その文法と自分自身の体験や考えとリンクさせるのが目的です。また、付属の練習問題に取り組みます。参考書に含まれる練習問題を解いて、自分の理解度を確認しましょう。解答と解説を確認しながら、間違えた部分や理解が不十分な箇所を補強します。
【ポイント】文法と自分自身をリンクさせる
それ以降
4週目以降は、読むスピードを意識してください。ここまでくると結構参考書の内容は頭に入っています。重要なところやよく間違えるところは集中して読み、それ以外は飛ばし読みするなど緩急をつけるといいでしょう。また、一週間、一か月、三か月後など、忘れかけたころに再度読むといいですね。
【ポイント】スピード重視、忘れたころに再度読むを繰り返す
まとめ
この記事では、あなどれない中学英語の実力を再確認した上で、中学英語文法の参考書の選び方、おすすめ参考書、そして、その参考書を使った効果的な勉強の手順を紹介してきました。
これらの手順を実践することで、中学英語の文法をより効果的に学び直すことができます
学習中は他の本にも浮気しそうになるかもしれませんが、今回紹介した参考書は、中学英語がわかりやすく網羅的にまとめられたまちがいなく良本です。評価や口コミも高いものばかり。一冊買ったらそれを信じて、繰り返し読んでくださいね。
継続的な学習と定期的に復習を行いながら、英文法の理解を深めていきましょう。
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